のぼりと文化祭2

のぼりの制作といっても、何からして良いのか全くわかりませんでした。

するとNちゃんが、まずはのぼりのデザインを決めようと提案してくれたのです。

僕は単純に「焼きそば」の文字を入れればよいと考えたのですが、Nちゃんはせっかくだからイラストなどを書きこもうと提案したのでした。

僕には絵心がないので、Nちゃんがデザインを考えているあいだ、布を切ったりのぼりを立てるための竿を調達したりしていたのです。

そして実際に布にイラストを書きこんでいく作業は天国といえる時間でした。

二人で協力して書きこんでいったので、Nちゃんが眼と鼻の先にいるのです。

イラストを書いている間は色々な事を話しました。

今まで僕が知らなかったNちゃんの性格を知る事が出来ましたし、あっという間に時間が過ぎました。

文化祭の準備はまだ翌日もあったのですが、まるまる一日を残してのぼり制作は完了してしまったのです。

しかし翌日、なんとNちゃんは完成させたのぼりを紛失してしまったと言うのです。

Nちゃんが泣きそうな顔をしているので、僕は覚悟を決めて徹夜覚悟で制作する事を提案したのです。

Nちゃんも乗ってくれたので、深夜まで続く二人きりの教室でののぼり制作でした。

するとNちゃんが不思議な事を言い出しました。

もうのぼりの制作は止めようというのです。

約束ののぼりに続きます。