約束ののぼり

僕は始め、Nちゃんが言っている意味が理解出来ませんでしたが、心の底ではある確信があっただと思います。

そして、その確信は間違っていなかったのです。

Nちゃんが言うには、実はのぼりは紛失していないそうで、僕と作業するのが楽しかったから嘘をついたのだといいます。

僕も同じ気持でした。

そのままいつまでものぼりを制作していたかったです。

しかし、そう上手い話しばかりではありません。

Nちゃんは文化祭が終われば引っ越さなければならないそうで、最期に僕に想いを告げたかったのだそうです。

悲しかったです。

胸が張り裂けそうでした。

やっと想いが叶ったと思ったのにつかの間の夢だったのです。

僕は意を決してのぼりの制作を続けようと言いました。

完成させるのぼりには、僕の名前とNちゃんの名前を書き込み、部屋に飾っておく事を決めたのです。

「次に会う時には絶対に付きあおう、こののぼりがある内はNちゃんの事を好きでい続ける」と誓ったのです。

Nちゃんも泣きながら頷いてくれました。

それから、Nちゃんは転校してしまいましたが、メールで連絡はとり合っていますし、今でも僕の部屋には約束ののぼりが飾られています。

来年卒業が決まればNちゃんの街にいこうと思っています。

…なんて青春時代があれば良かったのですが、残念ながら全て僕の妄想です。

のぼりの耐久性

私たちが普段目にしているのぼりですが、実はのぼりは様々な事を考えて作られているのです。

のぼりとは、雨風にさらされるものであります。

店頭などにおいておかなければ宣伝効果もありませんし、かなりの強風の日でもない限り、いつでも外においてあります。

そのため、のぼりにはある程度の耐久性がなければならないのです。

例えば、簡易な布に文字などをあしらっただけならば、すぐに駄目になってしまう事でしょう。

ですから、インクなどが雨で流れてもいけませんし、すぐに駄目になるような事がないように、特殊な布や染料を使用している事もあるのです。

逆L字型の棒に布をくくりつけただけのシンプルな形をしているのぼりですが、シンプルであるからこそ、様々な工夫が施されているのです。

たかがのぼりされどのぼり、いまでは当たり前のように目にするのぼりですが、のぼりにかかわる先人たちの工夫の結晶なのです。